ゴローズ初入店|初購入したフェザー・リング・革ブレス

そして、ついにその瞬間が来た。

店に足を踏み入れた。

……頭が真っ白だ。

さっきまであれだけ予習して、商品名まで必死に覚えてきたはずなのに、店内に入った瞬間、全部吹っ飛んだ…

すると、セキュリティの男性の方から、

「こちらの注意事項の紙を読んでください」

と言われた。

初回入店の人は、まずこれを読まされるんだろう。

そう思いながら壁に貼ってある紙を熟読する。

A4用紙いっぱいに、細かい注意事項がびっしり書かれている。

必死に目を通す。

……読む。

……読む。

でも、全然頭に入ってこない(笑)

たしか、

「転売は禁止」

みたいなことが書いてあったと思う。

いや、もうこの時の俺には文章を理解する余裕なんてなかった。

とにかく、

「早く終わってくれ……」

そんな気持ちだったと思う。

なんとか読み終えて、カウンター前へ移動した。

⸻

家族で経営しているゴローズ。スタッフは家族のみである。

事前に顔と名前、家族構成も学んできた。

スタッフはミトさんとアサヒさんがいた。

ミトさんはゴローさんの息子じゅんさんの奥さん。

ゴローズの店舗では、とても重要な存在だ。

自分の中では、

「この人に嫌われたら、今後のゴローズ人生が終わる……」

それくらいの気持ちだった。

アサヒさんはゴローさんの娘さんである。

とにかく存在感がすごい…

アサヒさんはハーフということもあって、かなり外国人寄りの雰囲気で、とても大きく見えた。

もう、この時点で完全に圧倒されている…

そんな自分をよそに、友達はいつも通り軽快に会話をしながら、どんどん購入するものを決めていく。

「すげぇ……」

心の中でそう思いながら、俺はというと……

初見なので、いろんなところに目が行ってしまう。

ショーケースを見る。

店内を見る。

スタッフを見る。

またショーケースを見る。

今思えば、完全に挙動不審だったと思う(笑)

そして友人の会計が終わった。

ついに……

俺のターンが来た。

緊張しながら、まずは挨拶。

「こんにちは!初めて来ました!」

するとミトさんから、

「何でゴローズを知ったの?」

と聞かれた。

来た。

これが噂に聞く会話なのか……。

頭の中で予習していた答えを、そのまま伝えた。

キムタクや、芸能人がゴローズをつけているのを見て、ずっと憧れていたこと。

前から行ってみたいと思っていたけど、敷居が高くてなかなか踏み出せなかったこと。

そして、友達が一緒に行こうと誘ってくれて、今日こうして来ることができたこと。

そんな話をすると、少しずつ緊張も和らいできた。

そして、ここで俺は思い切って聞いた。

「革ブレスが付けたいです」

するとアサヒさんが、俺の腕をグッと握った。

そして引き出しから革ブレスを見繕って出してくれた。

⸻

ゴローズの試練。革ブレス装着

ゴローズの革ブレスは「試練」と言われるほど、腕に通すのが痛いらしい。

もちろん、その話は事前に聞いていた。

とはいえ……

実物を見て思った。

てか、このほっそいブレス入るのかよ!

無理だろ、これ!

そう思いながら、意を決して手を通す。

グッ……。

入らない。

さらに力を入れる。

……痛い。

めちゃくちゃ痛い。

それでも、とにかく入れる。

数分間の出来事だったと思う。

でも自分の感覚では、

数十分くらいに感じた。

「これ、本当に入るのか……?」

そんなことを思いながら、必死に手を通す。

そして……

なんとか入った!

と思った瞬間、手を見ると、

やった!

真っ赤。

しかも、かなり腫れ上がっている(笑)

カウンター前に戻ると、ミトさんが俺の手を見て、

「大丈夫?笑」

と心配してくれた。

「めっちゃ痛いです。でも、入って嬉しいです」

そう答えた。

痛かった。

本当に痛かった。

でも、不思議と嬉しかった。

⸻

そして、ついに初フェザーを選ぶ

革ブレスの試練を終え、少し落ち着いたところで、右側のショーケースに目をやった。

そこには、ずっと欲しかったフェザーが並んでいた。

「これだ!」

最初から買おうと思っていたフェザーを見つけた。

そして指を差して、

「このフェザーが欲しいです!」

と言った。

するとミトさんが

「それはね、ディスプレイで買えないの!」

と。

「えっ!」

俺が指差していたのは、なんと全金フェザーの列。

その中の上金全金だった。

そりゃ買えない(笑)

しかも、その時の自分には金なのか銀なのか、正直よく分からなかった。

長い年月を経た経年変化で、かなり雰囲気が出ていたのだ。

購入できるのは、その下の列に並んでいるフェザー。

そこから俺は、

金メタル付き特大フェザーの右向き

を選んだ。

ついに……

初フェザーだ。

⸻

さらにもう一つの夢。平打リング

そして、最初からもう一つ欲しいと思っていたものがあった。

リング。

一か八か、聞いてみることにした。

「金メタル付きの平打リングを小指に付けたいのですが、買えますか?」

するとミトさんが、

「手見せて」

と。

そして俺の指を見る。

なんと……

一発でサイズを見極めた。

そして出してくれたリングを小指に付けてみる。

……。

ピッタリ。

「スゴ!」

心の中で叫んだ。

いや、本当にスゴい。

フェザーも買えた。

リングも買えた。

革ブレスも入った。

もう満足感が半端じゃない。

⸻

「ありがとうございました!!」

あれ?

普通ならお店の人が言う言葉だ。

でも、なぜか自然と俺の口から出た。

これが…

ゴローズあるある。

いや、ゴローズマジック…

そんな気がした。

そして店を出る。

店を出たところでセキュリティの方に購入品を見せながらの顔写真を撮られる。

転売対策だろう。

「俺、本当にゴローズで買ったんだ……」

と、改めて実感する。

ただ、最後までセキュリティの方はどこか素っ気ない感じで、ちょっと怖かった…

それも含めて、今となってはいい思い出だ。

⸻

これが俺の、初ゴローズ。

ずっと憧れていた場所に、ついに足を踏み入れた。

そして初めて手にしたゴローズ。

革ブレスの痛みも、頭が真っ白になった緊張感も、ショーケースを見た時の興奮も、全部ひっくるめて忘れられない一日になった。

もちろんこの時の俺はまだ知らない。

この先8年以上かけて250回以上も原宿に通うことになるなんて…。

原宿に何度も通い、抽選に一喜一憂して少しずつアイテムを集めていく。

ここから本当の意味で俺のゴローズ人生が始まっていった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です